今回は、あえて完全クリア前のゲームのレビューを書きます。クリア後にもレビューを書く予定なので、比較してみると面白いかも知れません。

 ……という訳で、今回のゲームはこれっ!!




Ever17 -the out of infinity-Ever17 -the out of infinity-

対応機種 : PSP(他にもPS2版やPC版などがある)
発売元: KID
発売日 : 2009年3月12日
ジャンル: 恋愛アドベンチャーゲーム

※WikiのEver17 -the out of infinity-より抜粋

 そもそもなんでわざわざ「完全クリア前」と銘打ってレビューを書いているかといいますと…… このブログに度々登場する友人のホーネットくんが何かに取り憑かれたように、ボクにEver17を勧めてきたんです。

 曰く、「あのゲームはとにかくスゴイ!」
 曰く、「最後までやると全ての謎がキレイに氷解するっ!!」
 曰く、「とにかく絶対やれ!」
 曰く、「クリアしたあとに、お前は俺に感謝するからっ!!」
 曰く、「お前が信じる俺を信じろ!!」


 えっ。なにそれこわい。

 なんでこの人こんなに勧めてくるの?


 異常なオススメっぷりに若干引きつつ、しかし、今までホーネットくんがボクにゲームを勧めてきたことはなく、「そこまで言うなら…」と根負けして購入したのが先月の最終日曜日。


 そこからチクチクプレイしていって、現在のプレイ時間は約30時間

 いよいよ最初から見れるエンディングを全てクリアして、真のエンディングが見れるルートが出現したところです。


 真のエンディングを見ていないとは言え、ここまでプレイすればこのゲームを評価して良いかと思います。 現在の評価は以下の通りです。

 1周目を10時間ぐらいでクリアして、2周目を2時間ぐらいやったところで投げ出しそうになり、というかボク一人だったら絶対に投げ出していたんだけど、ホーネットくんが「いや、分かる!俺もそうだったから!!最初がクソつまらないのは分かるけど、とにかく最後までやってみてくれ!!」と励まされ、なんとか頑張ってきたけれど、苦行のように辛い30時間だった。


 マジで普段だったら速攻でヤマダ電機にソフトを売りに行ってるところですよ。現状の評価だと、10点満点で3点ぐらい。その理由は以下のとおり。


【ダメなところ_1】スキップ機能が制作者のゲームデザインを疑うほど

 マルチエンディングのアドベンチャーゲームの宿命とも言えるのですが、全てのエンディングを見ようとするとストーリーが分岐しているところ以外、何度も同じ文章を読む羽目になります。

 このため、何度も同じ文章を読まないで済むように大抵のアドベンチャーゲームでは、選択肢が出現するところ(ストーリーが分岐するところ)まで既読の文章を飛ばす「スキップ機能」がついています。

 もちろんEver17にもついてます。本当にありがたいです。ただし、普通にボタン連打して読み飛ばすのに比べたら……、ですが。

 どういうことかと言うと、Ever17のスキップ機能はメッセージが高速で再生されるんですね。10倍だか20倍だか分かりませんが、とにかくガーッと一気に表示されていきます。

 これだけ聞くと「別にいいじゃん」とか思われるかも知れませんが、とんでもありません。なにしろ文章量が半端じゃないので、ある選択肢から次の選択肢に行くまでスキップ機能を使っても数分かかります。

 下手すると、5分ぐらいかかります。ボクは初めてゲームをプレイ中にPSPのバックライトが消えるという現象を体験しました。

 さて、このメッセージのスキップ中にボクは何しているかというと、テレビを見たり、ネットをしたり、携帯をいじったりして時間を潰しています。

 なぜ、ゲーム中に別の作業をして時間を潰さなくちゃいけないのでしょうか? 「召喚獣のムービーが飛ばせなくてダリー!」とか、そんなチャチなもんじゃ断じてありません。 このド低能がァ――ッ!

 マジでゲームデザインとしてありえないと思うので、今回は3点という低得点をつけさせていただきました。これさえ無ければ6点ぐらい付けたかったです。


【ダメなところ_2】同じ話の繰り返しなのに、ルートの同時進行ができない

 これは【1】のスキップ機能が選択肢までジャンプできたら気にすることないんですが、別のエンディングを見ようと思ったら、同じ文章を大量に読まさることが分かっていながら最初からやり直さないといけないのは、本当に辛い。

 Ever17においてストーリーの分岐条件は「?特定の選択肢を選んだ(フラグを立てた)」と「?キャラクターの好感度」の2種類があるようで、?はともかく、?は最初からやり直さないとどうにもならない。

 つまり、Aのエンディングを見ようと思ってAの好感度を上げておくと、相対的にBの好感度が下がり、途中のセーブデータからやり直してもBのエンディングは見れないって訳。

 しかも、分岐するかどうかはかなり進行させないと分からず、気付かずにバッドエンドや既読エンディングルートに入ってしまうと「テレビを見たり、ネットをしたり、携帯をいじったりしてテキストをスキップさせた30分」が無に還ります。

 ボクは途中からイヤになって攻略サイトを見るようにしました。 これからプレイされる方にも先に攻略サイトを見てからプレイされることをオススメします。


【ダメなところ_3】その他にダメなところ

 上の二つに比べたら、全然破壊力は無いので、これはまとめて。

3-1.セーブデータ管理がない
 ⇒アドベンチャーゲームでセーブデータの削除やコピーができないって、ありえねぇだろ。

3-2.画面が4:3で作られているので見切れる
 ⇒もともとテレビ用の画面(4:3)向けに作っているので、PSPの画面(16:9)だと上下が見切れる。ただし、画面がスクロールできるので見ることはできる。

3-3.ストーリー展開が単調
 ⇒煽りがなくて淡々とストーリーが進むので飽きてくる。「このあと、一体なにが……っ!!」とか、やって欲しい。




 ダメなところばっか書くのもアレなんでいいところも。

【いいところ_全部】その他のいいところ

・アドベンチャーゲームに必要な機能は一通り網羅
 ⇒テキストログ、オートモード、(クソ)スキップ機能、クイックセーブ&クイックロードなど。

・オプションの設定が細かい
 ⇒ウィンドウの透明度、サウンド設定、テキストスピードなどなど詳細に設定できる。

・おまけのジュークボックスが無駄に高機能
 ⇒歌詞が出たり、シャッフルやリピート、再生順を指定してのプログラム再生ができる。




 さてさて、ボクに30時間も費やさせてくれた真のエンディングとは一体如何なるものなのでしょうか?


 ゲーム中に張り巡らせた伏線や謎は、例えるなら、「貧乳でも谷間の一つくらいはできる」と言っているようなもので、ボクには「貧乳」と「谷間」という2つの現象が同時に成り立つとは到底思えないのです。


 「だって、そんなもん絶対無理じゃん。こんなもん、どうやってオチつけるだよ?」と思っているので、真のエンディングでどのように決着をつけるのか楽しみです。


 これでどうしようもなかったら、とりあえずヤマダ電機にバイクで走り出すことにします。

 ⇒PSP用アドベンチャー「Ever17 -the out of infinity-」のレビュー(※もちろん完全クリア後)に続く


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